理想と現実の狭間でテキトーに

「理想」とは勝手な思い込み

「理想と現実の一致」っていうのは、人生最大の課題かもしれません。すべてが自分の思った通りに進んでいけば、まあ、悩む必要もなく、スピリチュアルとか、その他のいろんなものに執着、依存、頼る必要もないからです。

 

しかし、そもそも、その「理想」ってなんなのよ？っていうと、これは、「それが一番いいことだ」と、あなたが勝手に思い込んだ思考の産物です。自分で勝手にストーリー作って、あれと、これと、それを人生に取り入れれば、幸せになれる（思考と感情が満足する）ってだけのものです。

 

一応、ここでも言っておきますけれど、その理想を追い求めるのを悪いって言ってるんじゃないんですよ、決して。そうではなくて、みんな、「その理想が自分にとって一番いいんだ！」って思い込んでいて、「そうならないと困る」って勝手に悩んでいるから、もったいないなあって思うわけなのです。

 

もちろん、その理想のために、いろんな経験をして手に入れた、っていう所謂サクセスストーリーもすばらしいです。でも、その方達は、悩んでいても、行動力とか半端ないし、その理想に向かう思い入れが違います。

 

ぶっちゃけて言うと、悩んでいることに、悩んでいません。つまり、悩んでいる暇なんか、ないのです。その理想実現しか考えていません。なので、悩みはないのと一緒です。

 

で、こういうサイトに来てくださる方っていうのは、きっと、そういう悩みをどうとも思わないぐらいの目標とか、目的をほしいと思っている方が多いのだろうと思います。それが見つかれば、悩まないで済むだろう、みたいな。で、その答えは、「そんなものはない！」です。

 

くりかえしになりますが、それは、あなたの勝手な思い込みです。理想だ、現実だって言ってるうちは、理想も実現しないし、悩みも消えません（「悩みっていうのは、消すもんじゃない」とは、散々、言ってきていますけれども）。

「今好きなこと＝仕事＝人生充実」が絶対ではない

常套文句ではありますが、その理想があなたにとって、一番、いいかどうかは、実は、わからないものなのです（この辺は、まあ、思考では納得できるかもしれません）。

 

これは、私がしょっちゅうしてる体験談ですが、私はスピリチュアルヒーラーとして生活するのを理想としてました。しかし、今の私にとって、それは、理想ではなかったことがわかります（だいたい、これだけで、「理想」なんて、あてになりません。状況によって、コロコロ変わっちゃうのですから・・・）。

 

ちょっと、余談に突入してしまいますが、スピリチュアルって、もう、だいたい、「出口」が決まっているのです。

 

言葉で、なにを伝えても、それは、あなたに、直接役に立つものではないし、最終的に、他の誰でもない、あなただけの真実を見つけるしか、ないんです。で、それが見つかったら、もう、必要なくなります。本気の商売としては、不向きです、リピートがきかないので。

 

みんな、ヒーラーさんは、好きなことやって、お金もらえて・・・とかって思ってる人、多かったのですけれど、それは、その方の人生根本や生活基盤がしっかりしてる人だけです。お金も、おそらく、私から見れば、十分だと思われるはずなのに、なにかに焦っていたり、イベント開催に疲れていたり・・・っていう人も、見てきました（これは、自分自身もそうだったのですけれど・・・）。

 

好きなことやってるはずなのに、そういうのって、「ちょっと、おかしいなあ？」とは、薄々、思っていたんですよ。当時は、視野も広くなく、「好きなこと＝仕事＝人生充実」が絶対だとも思っていたので・・・。

 

しかし、幸福というものを、（今現在）好きなことだけで、決めてしまうのは、もったいないし、たぶん、悩みも尽きないです、自分の体験から言うと。もっと、視野を広くして、もうひとつ、自分の気質というものを感じてほしいなあ、と。

 

私の場合なら、「忙しいのは合わない」とか、ですね。これだけでも、当時の、自分の思い描いた理想というものが、たかが知れてたことがわかります。

 

まあ、「引き寄せ的」に突っ込まれると、「お金たくさんもらいながら、暇もあるって言う状況を引き寄せなさい！」なんていうお説教くらうのかもしれませんが、今となっては、どうでも、いいことです。（お金は、もちろん、好きですけれども　笑）

好きなことだけで、人生決めるのはもったいない

今は、まったく思いもよらなかった、バスの運転なんて、やってますが、この職業が理想か？っていうとですね、ここの記事で述べた私見の禅でいうなら、「その質問自体が、間違ってます」っていうところで、見逃してください（笑）。

 

気質には合ってます。ほぼ、一人で完結できる仕事の上に、仲間にも恵まれている、休みも、仕事の量も、性にあわない上司への反抗も、まあまあ、自由がききます。「いい感じ」です。悪くないです。

 

余談が長くなってしまいましたが、ちょっと、まとめると、ここで、言いたいのは、あなたの考える理想が「好きなこと＝善」だけで考えるのはもったいないってこと。「良薬は口に苦し」っていう言葉もあるくらいですから（ちょっと、何言ってるかわかんない！）。

 

気質（積極性、消極性など）とか、根本的な生活基盤とか、いろんな視野をもって、理想を考えてみるといいです。で、もう一度、言いますが、その考えぬいたものも、結局のところは、勝手な思いこみである思考の範疇を抜け出せないこと、留めておいてください。

 

そして、もうひとつ、大事なこと。今、目の前にあることをしっかり、やっていく（生きていく）ことです。

 

別に、大それたことじゃないですよ。仕事やってなくても、家でパソコンとか眺めててもいいし、とにかく、今、目の前にある環境をひたすら生きていると、やがて、外に出たくなったりします。ひょんなことから、「こんなこと、やってみようかな？」っていう情報も入ってくるかもしれません。

 

仕事やってる人は、別に文句言いながらでもいいから、やり続けていくと、「こうしよう、こう生きたい、こんな会社はもういいや」とか、ことが進んでいきます。

 

あと、他の記事でも書いてきましたが、どちらも、嫌いなことは極力、しないことはマスト（必須）です。この覚悟がないと、人生満足度は下がります。っていうか、個人的には、嫌いなことをしないだけで、理想は達成だと思っていますが。

 

そんなことをやってきて、たまに、来た道を振り返ってみると、「ああ、別に、そんなに悪くなかったかなあ？」と思うんじゃないか、と思います。もしかしたら、今たどる、その道こそが、「理想」だったことに、気づくかもしれません。

 

これを言っちゃうと、「今まで言い続けてきたことは何なの？」って話ですが、理想だ、現実だってのは、結局、あなたの勝手な思い込みなのです。理想でも現実でも、どちらでもいいから、カタイこと言わないで、今できること、やってこうよ！できれば、楽しくね、でいいのですよ。

 

ああ、そうだ、この一言で、十分でした（笑）。