ストレスありまくり、ろくでもなきこの人生（？）

ストレスあっても、どうってことない

今日、会社に出社したら「ストレスチェック」の結果を渡されました。ストレスチェックとは、なんでも、労働者のメンタルヘルス不調を防止するために、国が企業に実施を義務付けたものだそうです。私は、今年で2度目の受け取り。

 

昨年の１２月ごろに、マークシート方式で質問に答えて、今日、その回答結果をもらいました。そばにいた同僚がこんなことを言いました。

 

「こんなものさ、結果なんか、見たって、意味ないよな？俺なんか、ストレスありまくりだけどよ、いいんだよ、たいしたこと、望まないで、諦めちゃえば。そうすれば、どうってことないよ、なにがあったって」

 

この方は、入社時期で言うと、私より３年ほど後輩なのですが、年齢は2歳ほど上。業界歴（運転歴）は私なんかより、１０年も先輩で、ベテランの域に入ります。

元ヤンキー同僚の波乱万丈人生

昔はヤンキーだったらしく、前の会社では茶髪、サングラスのコワモテで運転していたそう。よく、会社が許していたもんだなって思いました（まあ、許していたはずはなく、ただの黙認ですね・・・）。ただ、性格はとても素直で、素直さ故の「反体制」だったのでしょう。

 

そんなヤンキー君、本人から直接聞いた話では、前の会社では、アルコール依存症を発症（現在は完治）。翌日、仕事があると分かっているのに、酒を朝まで飲み続け、出社直前に、「今日は、休みます」と電話連絡するのが日常茶飯事だったそうです。

 

やがて、心配した上司が家まで駆けつけてきて、強引に病院に連れていかれたとか。幻覚も見るようになっていたそうですから、かなりの重症だったのでしょう。「酒のせいで、カミさんと離婚して、子供とも離れて、家、めちゃくちゃにしてきたよ・・・」と豪快に笑っていたけど、その時期の本人は相当に苦しんでいたはずです。

 

そして、ちょっと前に、その離婚した奥さんが若くして亡くなられて、奥さんと一緒に暮らしていたお子さんを引き取ったと聞きました。幸い、お子さんとは、仲良く暮らしてるみたいで良かったのですが、実に波乱万丈な人生に、私には思えてしまいました。

 

それでも、いつも、よく笑い、誰にでも気さくに話しかけています。不機嫌な様子を、今まで、一度も見たことがありません。時には、自分の身の上をネタにするときもあります。実に、強く、そして、しなやかな、心を持っていらっしゃる方だなあとは思っていました。

明るく楽しいアキラメ

そんな彼が発した、今日の言葉に、「俺は、こういう生き方で生きるのよ！」という強い意志を感じました。私は、ただただ、頷くだけしかできませんでしたけれども。

 

引き寄せとか、望んでるもの、すべてを得る一辺倒でやってきてしまうと、「諦める」という言葉に、反応する方は多いと思います。「諦めたら、おしいまいだ！」みたいに。でも、ここで彼が言う「諦める」とは、これとは、ちょっと、違うかもしれません。

 

つまり、「望んでも来ないものなら、仕方ないじゃないか、（その望みは）諦めるしかないだろう？そんなこと、いつまで考えたって意味ないぜ、次、行ってみよう！」っていう感じだと思います。来ないものは、来ないでいい。別の方法を考えるなり、違う望みを持つなり、すればいい、ということです。

 

この同僚、積極的な人で、恋人なんかも、すぐにできてしまう、所謂、モテ男。諦めるという言葉とは裏腹に、けっこう、好きなように生きています。実に、明るく、楽しいアキラメです。

 

まあ、会社の愚痴、こどもへの不満なんかも多いのですけれど、彼にとっては、そんなの、ただのネタにしか過ぎません。どこか、楽しんでます、そんな自分の人生を。悟ってるなあ、って心底、思っちゃいました。

 

本やサイトの中に、真実はない。今、目の前にいるその人に、今、目の前にあるその風景に、答えがある。改めて、彼から教わった気がします。ちょっとだけ、ふんぞり返って、ハンドルを握りながら車庫を出て行く同僚の姿が、なんか、ものすごく、かっこよく見えました。

 

ちなみに、気になる（ならない？）私のストレス結果は・・・A判定。つまり、ストレス反応はなし、だそうです。やっぱ、このストレスチェック、意味ないです（笑）。