理にかなった動きをしていれば、人生自然にうまくいく

渋滞していてもわずかな遅れで目的地につく方法

私は仕事上、大型車をよく使います。年末年始の期間中は、道路も渋滞して、時間通りに目的地につくのはけっこう難しいです。しかし、時間ぴったりというわけにはいかないのですが、それほど、遅れないで現場に着ける、というのが、最近の密かな特技です。

 

どうやって、やるかというとですね、意外と簡単です。急がないで、ゆっくり運転するだけです。同僚の運転を見ていると、「時間がない!」って荒い運転をする人ほど、大幅に遅れています。分析してみると、みんな急いでギアシフトやら、アクセル、ブレーキ操作をするんですけど、急いでいる割に、動作に無駄が多いんですよ。

 

慌てているから、ギア(マニュアル車)も1回で入んなかったり、アクセルとブレーキも「急」がつくことばっかりやっています。

 

サーキットを走るスポーツカーならいざ知らず、大型車で急アクセル、急ブレーキって、車がついてきてくれないんですね。明らかに挙動がおかしくなって、結果、スムーズな動きができなくなります。なので、通過できるはずの信号を渡れなかったり等、時間にすると、大幅な遅れが生じます。

 

で、最近、気がついたことなんですけれど、道路状況も内面の写しなんですよ。急いで運転しようとすると、「急いで運転しようとする状態」が創り出されるのです。たとえば、歩行者信号のない信号機で急に、黄色に変わったり、混む時間帯でもないのに、やたらと渋滞していたり。そのように思えることが増えてしまいます。

動作をゆっくりするだけで世界が変わる

これが、ゆっくり走ることを心がけ、シフトレバーやアクセル、ブレーキの操作は丁寧にやるようにすると、見違えるほど車の状態がよくなり、道路状況もなぜか、変わってくるのです(思い込みといえば、それまでなのですが・・・)。

 

具体的には、アクセルは、いっぱいに踏まないで徐々に踏んでいく。止まるときは、同乗者の頭が揺れないほどに、ゆっくりとブレーキ操作して止まるようにします。「ゆっくり」というのは、一見、次の動作が素早くできないように思いがちですが、逆です。

 

ゆっくり動作をすることで、車がスムーズに動ける状態にしてあげているので、たとえば、減速している状態から、すぐに加速したいときには、運転者の思い通りに反応してくれます。

 

これは、一般の乗用車でも同じです。よく、車の評価レビューなんかを見ていると、加速が悪い、ブレーキのテイストがイマイチ、etc…なんていう書き込みが見受けられます。しかし、もっと、その車の特性を理解して、それに合わせた運転を心がければ、最大限に車の良さを引き出せるんじゃないか、というのが私の意見です。

武術の世界でも速く動こうとすると負ける

これは、まったくの余談なのですが、「速く動こうとしない」という点について言えば、剣術の世界も一緒なのです。生き残るのに、速く動けることは重要な要素です。しかし、速く動こう(速く剣を振ろう)とすると、ほぼ、まちがいなく、あらゆる動作がおかしくなります。

 

武術では自分の体の中心線(正中線)というものを特に意識して、稽古を行います。相手と正対したとき、向けている刀や自分の体が正中線からずれていたりすると、相手は怖くないだけでなく、こちらに隙ができます。その隙めがけて切り込まれたら、おしまいなんですね。

 

武道やり始めると分かりますが、自分の中心線って、意識していないと、すぐにずれちゃうんです。速く動こうものなら、ずれまくりで、真剣勝負なら即死です。なので、初心者の段階では、剣を速く振ろうとすることなんかより、自分の体の中心はどこか、目をつぶっていても、正確に把握できるような訓練を延々と指導されます。それが、自分の命を守ることにつながるからです。

 

で、速さというのは、理にかなった動作を繰り返していれば、自然と速くなるものだと、お師匠さんなんかはおっしゃいます。だから、達人は速く動こうなんて思っていないんですね。ただ、ただ、基本の積み重ねで培った賜なのです。

人生も生き急ぐ必要はない

車の話に戻すと、車も丁寧な運転をこころがけることが肝要なのです。急がなくても、理にかなった運転をし続けていれば、ある程度、時間のロスを減らしていくことができます。また、慌てなければ、周囲の道路状況をよく観察することもできます。

 

今、どの車線を走ることが有効なのかや、この道を使えば、迂回できるなどの勘が働くようになるのです。引き寄せとか、フォースとか、そういうものにこだわるまでもなく、自分自身の直感と力が、最大限に発揮されていきます。結果、うまくことが運ぶようになるんですね。

 

強引に、締めに入りますが、人生も生き急いじゃダメなのです。理にかなった動きを心がけていれば、いずれ、自然と物事が進んでいくものです。人生の理にかなった動きとは、そうですね・・・

 

たとえば、ご飯をしっかり食べて、たっぷりと睡眠をとり、よく笑うことでしょうか。そうすれば、余計なことを考える時間が減っていきます。すると、いつのまにか、目的地が見えてきますよ、たぶん。

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