サラリーマンはその労働単価で豊かさを考えよう

仕事したくない癖に給料の不満を言う私の職場

昨今は、景気が上向いていると言っても、支給給与は上がらないばかりでなく、下げられる所もたくさんあると思います。特に、中小企業なんかでは。私の職場も、ちょっと前に、基本給の昇給があったのですが、仕事が減ってきている、という現象が起きています。

 

仲間内でも、不安を口にする人が多いのですが、面白いことに、うちの職場って、ほとんどの人が基本的に「怠け者」が多いんですよ。仕事が減ったから、じゃあ、上層部が頑張って、仕事取ってきました、「あなた、この増えた分の仕事頑張ってね」って言われたら、たいてい不満を口にして、「こんな忙しいの嫌だ!」なんて言うに決まっています。

 

まあ、基本的に、人間は勝手なんですよ、いい意味でも、悪い意味でも。危機感はあっても、仕事はしたくない、これじゃあ、給料減ったって、文句なんか言う資格もありません。と、今日は、そんなことを言いたいのじゃなくてですね、仕事が減ったら減ったで、減ったことに、目を向けるのはよしましょう、っていうお話です。

仕事が減ったら、その分好きなことすればいい

うちの職場じゃないですけれど、仕事が嫌いなのに、仕事が減ったのなら、逆に喜ばしいことのはずです。だったら、減った分、「体が楽になった」「空いた時間で何しよう?」「他の会社に行けるチャンスかも?」「もしかしたら、独立できる可能性があるかも?」とか、いろんな可能性が増えたと言えるのです。

 

実際にそうなのです。私なんかですと、仕事の休憩時間が増えたので、空いた時間に、ブログで好きなことを書けます。そう思うと、なんだか、ワクワクしてきます。給料が、減っているとか、増えているとかは、少なくとも、その時間(楽しいことをしている時間)は、どうでもいいことです。っていうか、考えていないので、消滅しています。好きなことが書けた、っていう時間しかないのですね。

 

これが、スピリチュアルで流行りの「今しかない」っていうことなんだと思います。簡単にいうと、余計なことは考えないで、楽しいことでもやっていれば、ほかのことはどうでもよくなるし、そのうち、状況も変化していきますよ、っていうだけですね。

 

お金のことは、ほんとうに、なんとかしなくてはならなくなったら、動きたくなくても、動く状況になるので、それまでは、捉え方を変え続けて、楽しくやっていったら良いと思います。

 

不安をなくすために、自由を得るために、いろいろ頑張って、不安のない世界を作ろうとしたい気持ちもわかります。でも、そこにたどり着くのに、今ある時間が頑張るだけになってしまったら、その動いた分の時間と、得られた自由時間、お金がちゃんと、見合ったものになっていなければなりません。

 

頑張っている間に、犠牲にするなにかが発生するのなら、得られるものと、よくよく比較しておきたいものです。本当に、それは、労力と見合ったものなのか、と。

給与額に一喜一憂するのではなく労働単価をみて豊かさを考える

サラリーマンをしている場合、自分の給与額だけを見て一喜一憂することが多いと思います。転職する際も、支給される給与や休日日数などの勤務条件を比較して、その職場に就職するか否かを決めることがほとんどでしょう。しかし、給与が高くても、犠牲にするものが多ければ、その労働単価は非常に安くなります。

 

反対に、給与が低くても、空き時間が多く、趣味やら楽しいことが発生する時間が多ければ、その労働単価は高いものになります。私たちは一概に、なにをもって豊かなのかは、はっきりと定義することができないのです。人それぞれの、価値観に委ねられています。

 

お金がなくて不安っていう人は、一度、そういう視点で「豊かさ」を捉えてみましょう。本当は、自分は、最終的にどういう暮らしぶりを望んでいるのか、と。

落語に学ぶ豊かさの視点

ある落語にこんなお話があります。

 

詳細は忘れましたが、江戸時代、ある長屋に住んでいる、昼間からゴロゴロしている男がいました。大家さんが、その男に話かけます。「お前さん、昼間からゴロゴロばっかりしていないで、奉公に出て、一生懸命働きなさいよ」

 

男が言いました。「一生懸命働くと、どうなるんで?」

 

大家さんは答えます。「そりゃあ、お前さん、店の人に認められて、その店を任されるようになる。」

 

なおも男が続けます。「店を任されると、どうなります?」

 

大家さん、ちょっと呆れながらも、親切に答えます。「そのうち、のれん分けしてもらって、自分の店がもてるようになる。自分の店が持てるようになったら、誰かに店を任せればいい。そうしたら、暇ができるから、お前さんの大好きな昼寝ができるようになるよ」

 

男は不思議そうに言いました。「ですが、大家さん、あっしは、今、その昼寝をしているところですよ・・・」

 

このお話は、ただの笑い話ですが、示唆に富んでいるお話です。「後で楽をするために、今頑張れ!」というのは、すでに、時代遅れだと笑う人も多いかもしれません。

 

でも、これが、「今、お金を多く得ておいて、将来は安心しようぜ」って言うと、きっと「その通りだ!」って、賛成する人、いっぱい、いるんじゃないでしょうか?

 

「昼寝」と「お金」・・・、言葉が違うだけで、前者と後者、どちらも、おんなじことを言っています。落語の男と同じで、安心が欲しいのなら、今、安心しとけばいいのです。そうすれば、安心した世界が作られます。

安心したければ、今、安心しましょう!

不安のない、安心した視点に切り替われば、テレビカメラと一緒で、安心しかない画面しか映りません。結果、お金も、仕事も、自然に解決されていくでしょう。解決されていくというより、どうでもよくなります。すると、なんだか、知らないけれど、うまくいっています。

 

お金を使って、なにか、とてつもなく大きな、やりたいことがあるのは別にして、将来の不安を解消するだけなら、今、そんなに多くのお金は必要ないかもしれません。繰り返しになりますが、もう一度、「本当は、どういう生活を望んでいるのか」を常に、意識しておきましょう。

 

そうすると、自分の価値基準がはっきりしてきて、日常生活でもブレがなくなり、収入の増減だけで、一喜一憂することが少なくなっていきます。もちろん、価値基準がはっきりしたので、「やっぱり、お金が一番だ!」もありです。それこそ、余計なことを考えないで(ただし、法には触れないで)、邁進しましょう。

 

まとめると、

 

①収入が低くても、空いた時間に、自分の好きなことができれば、労働単価は高くなり、豊かな感覚と視点を増やすことができる。

②将来、安心したいなら、今、安心しちゃうこと。人生の価値基準を、常に意識しておくこと

 

収入面で不安になったら、ぜひ、上記2項目を思い出してみてください。うまくいくことが多くなるかもしれません。

 

ちなみに、私は、今のところ、現在の職場がどうなるのか、見届けたい気持ちの方が強いので、ちょっとやそっとじゃ、動きません。上層部がどうするのか、お手並拝見です(超、上から目線)。

 

が、チャンスがあれば、出ていくことも、やぶさかではありません。私も、したたかな人間がなので・・・(爆)

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