本音はあなたの自信につながる
会社の研修を拒否する
もう2ヶ月くらい前の話になります。自分の気持ちに正直に生きたいと思い、ある行動を起こしました。まあ、たいしたことではないのですが、今勤めている会社が行なっている研修を「私は受けない」と拒否したのです。
私の会社では入社すると、社員義務として、必ず1泊2日の社員研修を受けなければなりません。で、この研修の評判があまりよろしくない。ただ、声を張り上げるだけの洗脳研修。創業者が考案した企業文化を延々と覚えさせられてみんなで大声で唱和するっていうものらしいのです。
みんな「行きたくない、行きたくない」と連呼される代物です。私のような中途入社の場合は、入社3〜4年後にその番が回ってきます。で、今年、とうとう、私にも辞令が来たわけです。辞令を受けた夜に、考えました。
「もう、そろそろ、自分に正直に生きたい。この辞令はそれを実行するチャンスなんだ!よし、俺は受けない!」次の日、上司にその旨伝えました。「降格願い」を携えて。「研修は受けません。そのかわり、待遇はいかようにでもしてください。正社員から契約社員になって、基本給下がってもいいです。」そう伝えました。
すると、上司は慌てて、「まあ、もう少し、よく考えて。研修も昔ほど酷くはないみたいだし、それに給料下がっちゃったら、困るだろ?なんなら、1年伸ばして、来年受けてもいいんだよ」
私は、「お金ももちろん大事ですが、その前に、自分に正直に生きたいのです。私の理念と創業者のお考えはどうも相容れないようです」とはっきり言ったら、「そこまで言うなら・・・上層部と相談しよう。ただ、せっかく縁あって入ったんじゃないか。辞めるとかは言わないでよ」
私はバスの運転手なのですが、私の会社もご多分に漏れず人手不足です。ようやっとものになってきた社員を手放したくないのですね
私も今の仕事には愛着があります。仕事自体は嫌いではなく、また、職場も家から近いところにあるので、「はい、でも、私の気持ちは変わりませんから」と返しました。
本音の自分になれた
上司との面談を終えて、なんか、ものすごく清々しかったです。「ああ、せっかく正社員として入ったのに、基本給下がっちゃうなあ」っていう気持ちももちろん、多少はありました。
でも、それ以上に、「自分になれた、これで、自分の人生を歩める」そんな気持ちの方が勝っていました。契約社員でも、自分一人なら、食べてはいけます。なので、当面の生活費はなんとかなります。実家暮らしでもあるし。
それに、今の仕事辞めて、違う仕事やってみてもいい。そっちのほうが面白いかな、とか、考えつつ、処分を待っていたのですが、一向に音沙汰がないのです。
で、今、2か月ほど経つのですが、降格もなく、ふつうに、正社員で働いています。いったい、どうなっちゃってるんでしょうか?私はいつでも、降格される覚悟でいたので、なんか、ちょっと拍子抜けです。まあ、これから、先、なにがあるのか分からないのですが、どうも、上層部は処分をウヤムヤにしちゃってる感が拭えません。
私の行動はとても興味を引いたらしく、「おい、待遇はどうなった?」と、面談直後は頻繁に聞かれたのですが、最近は、もう、話題にも上らなくなりました。
最近、「俺も研修受けないよ」って言ってくる人が数人でてきました。う〜ん、それは、それで問題になるかなあ?と思いつつも、会社の体制に一石投じられたのをうれしく思う、今日このごろです。
本音はあなたに自信を与える
本音で動くと、いろいろ後ろ髪をひかれる部分も出てはきますが、思い切ってやった後というのは、とっても、気持ちのよいものです。会社とは不自由なところも多々あります。しかし、その中にいても、自分なりに正直に動いてみると、案外、突破できることもたくさんあるものです。
もし、よろしければ、日常のちょっとしたこと、何気ない行動ひとつでも、自分に正直に動いてみてください。たいしたことではなかったのに、自分に大きな自信がつき、新しいなにかが始まるかもしれません。