その信念は、明日、役に立たなくなる

放っておくことがすべてではない

世界というのは、流動的であります。常に変化をしていくもの。私自身は穏やかに、のんびり暮らすのが好きですが、それが一番いいもの、正しいことだとは思っていません。

 

状況に応じて、いかようにも、その様相を変えられる・・・。それこそが、本当の自由であり、楽しく楽な生き方でもあります。

 

「放っておく」と言ったとき、感情、思考をすべて放っておけばよいのか、というと、それでは、うまくいかないこともあります。ときに、「これだ!」と思ったら、湧いてくるものに、従ったほうがよいことがあります。

「信念」に固執しないで生きる

たとえば、個人的には、楽しそうなこと、好きなことには、できるだけ早く動きたい。のんびり屋でもありながら、意外とせっかちな面も持ち合わせています。

 

面白そうなことが、目の前に来た時には、絶対に放ってはおきません。可能な限り、そのチャンスをものにしたい。「もしかしたら、そこへ行けば、なにかをつかめるかもしれない」という軽やかな「期待」を携えて。結果的に、なにもなくても、次につながることが多いからです。

 

そう、放っておくことは、私にとって「信念」ではありません。「信念」と呼ばれるものに固執するのは危険ですら、あります。話がちょっと、ずれますが、私は八方美人です。特に、職場では、相手の想いを尊重します。

 

まあ、職場で話すことに、たいして重要なこともない、どうでもよいことが多い、というのもありますが…。「この前と、言ってることが違うね」と言われても、ほぼ、気にしません。その時、話したこと、その時のお相手には、その時の想いがあります。

 

立場も、世代も、環境も、人それぞれ違います。その時期に、最適な言い分、やり方、というものがあるのです。信念とか、こうでなければならない自分とか、こうでなければならない結果・・・というのは生きてて苦しくなります。苦しくなる、ということは、真実ではない、ということです。

あなたは変えられないものをもって、生まれてくる

人は、望む結果を想定して、自身のなにかが変わることを最善とする傾向が強いですね。変わる=よい、とする信念です。

 

しかし、人生は、ちょうど、いろんなルールを課したゲームのようなものです。ルールとは、あなたが生まれ持ったもの(気質)とか、あなたが生まれた土地など、変えられないもの(制限)のことを指します。

 

私たちは、変えられないもの(もって生まれたもの)を持ちながら、人生ゲームに参加していくことを忘れてはいけません。コンプレックスを克服すること、性格を変える、環境を変える、経済状態を変えること。終始、人は、そんなゲームを進めていきます。

 

これらのものを変えることが出来る人は、もちろん、一定数いて、脚光を浴びることでしょう。逆に、最後まで、変えられないものが残る人もいます。

 

どちらの状態になったとしても、覚えておいてほしいことは、あなたのスタートは、生まれた時にもっていたものからだった、っていうことです。人生を変えたと思っても、あなたには、生まれもったものがあるのです。

 

両親、兄弟姉妹、先祖・・・、そして受け継がれた遺伝子。あなたには、変えられないものがありました。

 

また、変えられないものがあったとしても、あなたには、遠く受け継いだ、天性のものがありました。その変わらなかったものこそが、やがて、あなたを助ける命綱になり得ることを、留めておいてほしいと思います。

変わる、変わらない、の優劣ってあるの?

変える、変わることばかりに目を向けていたら、あなたは木を見て、森を見ていないかもしれません。もちろん、この逆も然り、であります。

 

変わっても、変わらなくても、あなたには、生まれた時にもったものを受け継いで、生きていきます。ゲームを進めた上で、出てきた結果を操作をする必要はありません。変えることができたら、その環境と時代と、そのタイミングを喜んでください。

 

変えられなくても、変わらなくても、あなたのその天性を喜んでください。必ず、変わらなかった、そのことを、感謝する日がやってきます。どちらの結果でも、その優劣を論じる意味がないことに気付いてください。

 

そして、変わる=よい、という信念は、絶対にはならないこと、環境に依存することを、頭の隅に入れておいてほしいと思います。

「こんなサイトは、もうバイバイ」もうれしい

結局のところ、他の本とか、知恵というのも、そして、このサイトも、時代と環境、あなたの気質、経験の積み重ねによって、適合するしない、が出てきます。(「始めから、くだらねぇって思ってた」っていうのも、もちろん、うれしいです 笑)。

 

例えて言うなら、こどもが、ある年齢に達すると、見向きしなくなるおもちゃのような感じ。明日には、必要なくなり、役に立たなくなっていく。一々、心だ、行動だ、現実だ、幻想だ、と思わないで、ただ、ただ、気持ちよく過ごしていく。(2019年4月19日 訂正加筆)

 

私自身も、そう変わっていきたいし、これを読んでくださっている奇特な、読者のみなさんも、そうあっていただきたいなあ、と心から願うものです。

 

唯一、なんの影響も受けない、変わらないものがあるとすれば、それは、あなた、という存在自身。ゲームの結果ではない、たしかに、今、ここに存在する、あなた自身です。

 

そして、すでに、あなたは、「それ」であります。

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