■感情と思考はコントロールしてもうまくいかない

私たち人間は、常に、なにかを考え、なにかを感じています。なにかあるたびに、うれしいとか、悲しいとか、嫌だとか、楽しいとか。あれは好き、これは嫌い・・・。もう、四六時中、いろんな思考と感情が湧き上がってきています。

 

あまりにも当たり前に湧いてくるので、私たちは、その思考と感情が私たち自身だと思い込んでいます。それでも、別に、当人に問題なければ一向に構いません。でも・・・。そう、人間はなぜだか、悩む生き物です。

 

人生うまくいかない、これを手に入れたい、こんなこと、あんなことしなければよかった・・・。とにかく、自分の思考と感情にとらわれます。あまりに、それが続くと嫌気がさしたり、疲れてきます。なので、なんとか、気分よくいたくて、感情と思考のコントロールを試みるべくいろんなメソッドとかに手を出します。私もそうでした。

 

でも、コントロールしようとすると、逆にうまくいかないですよね?人間関係と一緒です。こじれたものを、なんとか、仲良く・・・なんて言っても、たいてい、うまくいかないものです。修復しようとすれば、するほど、ドツボにはまります。

 

■放っておくことでみえてくるもの

そんな時は、どうしましょう?なにをしてもよいのですが、世の中、いろんな選択肢があるものです。うまくいくまで、おべっか使うのもいいですが、そんな関係、もう、捨てちゃうっていう手もあります。

 

要するに、うまくやっていこうなんて思わないで、放っておくのです。もう、あんたたちとは付き合わない!これでも、いいじゃないですか。誰にも気を使わなくていいのです。自分一人で、好きなようにやっていけます。

 

実は、感情と思考もこれに似ているところがあります。いちいち、反応しないで、放っておきます。すると、あなたは、「感情と思考は放っておける」ということに気づくことができます。放っておけるということは、感情と思考は、あなたではないのです。

 

じゃあ、あなたは何者なのか?感情と思考を放っておくことを続けて、ぜひ、あなたなりに、答えを見つけてみてください。それは、たとえば、世界そのものがあなたかもしれないし、穏やかで、心地よい、静けさがあなたかもしれません。私自身は、答えは、ひとつだけではなく、あなた自身が見つけたものが、あなたの真実だと思っています。

 

で、話をもとに戻しますが、願いを叶えるためにとか、物事を思い通りに動かすために、感情とか思考をコントロールする必要はありません。っていうか、できないです。でてきたものは、でてきたまま、放っておきましょう。そして、それを放っておけたあなたは、「自分は感情と思考ではない」ことにやがて気づきます。

 

そのときに、あなたの世界はだんだんと変わり始めます。気がついたら、自分らしい道を歩んでいることでしょう。結論です。感情と思考はコントロールしない、放っておく。すると、なにかが変わります。