あなたが本当に望んでいることは何ですか?

人間はその感情を維持し続けられない

多くの人は、自分の思いどおりに人生を生きたいと考えています。なので、自分にとって不都合なことが起きると、とたんに不安になったり葛藤したりします。不安になること自体は普通の心理状況なので問題ないのですが、やっぱり気になるもの。今日は、その不安や葛藤を少し、鎮めてみましょう。

 

ひとそれぞれ、いろんな願望を持つものですが、それが叶った時はもちろん、うれしいですよね。では、叶わなかった時はどうでしょう?やっぱり、悶々としたり、失意のどん底に堕ちたりするかもしれません。でも、その後ってどうです?時間が経ったら、多少の差はありますが、だいたい、感情は薄れて、次の希望を持ったりして、ステップアップすることができないでしょうか。

 

そう、人間ってけっこういい加減で、ずっと、その時の感情を持つことは、よほどの恨みとか(例えば臥薪嘗胆のように)持たない限り、難しいのです。その時の感情や思考が薄れた後で、案外、別の形で願いが叶ったり、あるいはどうでもよくなったりすることもあります。

 

恋愛とか、結婚って、その最たるものではないでしょうか。「絶対あの人じゃなきゃ嫌!」なんて言っていても、別の人と幸せになるってよくある話(もちろん、例外があることも認めますけれども)。

 

その願望の根っこは何?

人の願望の根っこって、シンプルです。要は、「今、満ち足りたものが欲しい」ってことなんですね。だから、ある願いが叶わなくても、別の形でなにか得られたりすると、程度の差はあれ、満足することができます。結果オーライってやつです。これを頭の隅に留めておくと、生き方がものすごく楽になります。

 

誤解を恐れずに言うのなら、自分がもった願望が叶うかどうかなんて、実はどうでもいいんですよ。もし、自分の思いどおり願いが叶ったとして、最終的に嫌な思いをするのなら、別に、その願いが叶わなくてもよいと思いませんか?もちろん、「絶対これがいいんだ!」として頑張ることもありですが、たぶん、楽な生き方にはならないでしょう。

 

「私たちはすでに、人生において必要なものをすべてを持っている」っていう言い方をすることがありますね。だから、願ったものは必ず、叶うんだと。でも、次の言葉を伴うことが多いと思います。

 

「それをほんとうに望むなら」

 

体のいい言葉だなって思うんですけど、やっぱりその通りなのです。で、「潜在意識」とか、なまじっか知ってしまうと、それを「本当に望もう」としたりして、頑張ろうとしちゃいますね。でもちょっと考えてみましょう。自分の本当の望みって、みなさん、どれだけわかっていらっしゃいますか?

 

以前は、こんなこと願っていたけれど、蓋開けてみたら違ったものが手元に来ちゃった。でも案外、そっちの方がよかったとか、結果的にそれでよかったっていうのいっぱいあるじゃないですか。さっきの結婚の話とかぶりますが。つまりですね、この世の中分からないことだらけなんですよ。禍福は糾える縄の如しじゃないけれど。

 

あなたにもある奥深い願い

でも、ただひとつ、みんなが持っている、共通した、奥深くの願いは、「心から満ち足りた人生を送る」じゃないでしょうか。それが叶えられれば、万事OKですよね?(波乱万丈な人生を望むならまた別ですが)で、それは、もうすでに御膳立てされているので、のんびり生きてみてはいかがでしょうか、というのがこのブログの趣旨でもあります。初めの願いが叶わなくても、それなりに(!)楽しい人生を送ることは可能です。

 

読んでいて、なんか陳腐な、当たり前のことしか書いていないって思ったでしょ?実際、その通りです。でも、みんな「願望実現」っていったとたんに、目の色が変わっちゃう。願望という言葉の印象があまりにも、「その願いを叶えないと、幸せになれない、どうにかなっちゃう」という意識を植え付けてしまうから。

 

でも、ちょっと意識を変えてみましょう。その願望が叶うことと、あなたが満ち足りて生活を送ることとは別の問題です。願望実現のセミナーとかって、もうちょっと、この辺を強調してもいいと思うんですけれど。

 

また、セミナーだって、セミナー受講者がもつすべての願いが叶っているわけではないし、別のものが手に入ったことをよしとするじゃないですか。日常生活を普通に生きて、願望を放っておいたって、一緒です。叶うものは自然に叶うし、叶わないものはやっぱり叶わないのです。でも、あなたの生きる基準を「心から満ち足りた人生」にするなら、叶わないことに悩む必要はありません。

 

そう、生きる基準をもう一度見直してみましょう。あなたが本当に望むことは何なのか。起きる現象は一緒なのに、表現一つ変えただけで、見方をちょっと変えただけで、生きる事が楽になっていきます。もちろん、願いをもつことは、人間として当たり前で、持っていてよいものです。そのほうが楽しいし。でも、「実現」にこだわる必要はないってことです。

 

こだわらなくなったら、ちょっとずつですが、なにかと事がスムーズに運ぶような感覚になってくると思います。現実的にはトラブルが減っていくんじゃないでしょうか。なぜなら、葛藤や対立、不安が少なくなっていくからです。ただ、願望はやっぱり、叶うものは叶うし、叶わないものは叶わないでしょう。シンプルですね、っていうか、やっぱり当たり前(?)

 

でも、いいじゃないですか。もうこだわらなくなったのですから。あとは、なるようになる、let it be でお気楽に生きていく。そういう人生もいいものですよ。

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